第7世代メインマシン構築

メインマシンとして使用するパソコンも7台(代)目の更新となりました。

 まずは簡単に過去世代を振り返ってみる。

メインマシン世代

CPU/Memory 備考
Gen1(1998.8)

Pentium2 400MHz
PC100 SDRAM 128MB

Dell製
Windows 98
Gen2(2001.2)

Pentium3 866MHz
PC133 SDRAM 256MB

Dell製
Windows 2000
Gen3(2003.8?) Pentium4 2.4GHz
PC-2100 DDRSDRAM 2GB
自作PC
Windows XP
Gen4(2006.8?) Athlon64 X2 4400+(2.2GHz)
PC-3200 DDRSDRAM 2GB
自作PC
Windows XP
Gen5/5.5(2009.11) Core i7 920 (2.66GHz)
PC3-8500 DDR3SDRAM 3GB ->24GB
自作PC
WinXP ->Windows 7
Gen6(2014.11) Core i7 4790K (4GHz)
PC3-12800 DDR3SDRAM 32GB
自作PC
Windows 7

 特に規則性は無いが、使用期間は毎世代ごとに長くなる傾向にある。また搭載メモリ容量は近年増えていない。

 今回のメインマシンスペックは以下のようになりました。2018年から検討し始めて過去最長2年間を要して今回のスペック選定から構築まで至りました。

項目 製品 備考
CPU AMD Ryzen9 3950X 16Core32Thread
3.5GHz
CPU Cooler DEEPCOOL GAMER STORM ASSASSIN III 空冷TDP280W対応
CPU Grease SMZ-01R 熱伝導率13.2W/mk
Memory CORSAIR VENGEANCE LPX CMK16GX4M2A2666C16
PC4-21333 DDR4SDRAM 32GB
[流用]
PC4-17000(DDR4-2133) CL15動作
8GB*4=32GB
MotherBoard ASUS ROG CROSSHAIR VIII HERO(WIFI) X570 Chipset
GPU Radeon RX 580 [流用]
Storage0(OS) SanDisk Extreme Pro M.2 NVMe 3d SSD SDSSDXPM2-500G-G25 [流用]
500GB
Read:3400MB/sec
Write:2500MB/sec
Storage1(AppCache) WD BLUE 3D NAND SATA SSD [流用]
500GB
Read:560MB/sec
Write:530MB/sec
Storage2(Data) SanDisk Ultra | 3D SSD

[流用]
1TB
Read:560MB/sec
Write:530MB/sec

Storage3(Archive) TOSHIBA MD05ACA800 8TB*4 Total 32TB
OPTICAL DRIVE 非搭載
POWER

Owltech Seasonic SnowSilent

SS-750XP2S

[流用]
80PLUS PLATINUM
750W
CASE Fractal Design DEFINE XL R2 [流用]
CASE FAN AINEX OMEGA TYPHOON G CFZ-140GLA 140mm FAN
HDD冷却用
OS Windows 10 Pro(1903)  

CPU:Ryzen9 3950X

AMD Ryzen™デスクトップ・プロセッサー | AMD

 CPU選定にあたり、次の要件を設定しました。

  • 12Core以上
  • 4GHz以上で安定動作
  • 前世代より3倍以上のマルチスレッド性能
  • AVX2対応
  • Intel 第6世代SkyLake〜第9世代CoffeeLake並のクロックあたりのシングルスレッド性能
  • 性能当たりの現実的な消費電力と費用対効果

 パソコン更新時の基本的な考え方として、前世代より2倍以上の性能向上を目標としています。何をもって2倍なのかはその世代によって異なります。それはCPU動作周波数だったり、新しい機能(CPU拡張命令)による理論上性能値だったり、CPUコア数だったり、使用するアプリケーション対応状況だったり。

 今回上記要件に満たすCPUを取捨選択していくと、結果的にAMD Ryzen9 3950X/3900Xの2者のみ残ります。同条件でIntelを選択した場合、内容は割愛しますが、コスト面の他にセキュリティや熱対策等、要件を満たすために支払うものがあまりにも多く感じました。

 結果的にRyzen9 3950Xを選択。実用性8割ロマン2割と言ったところ。
 CPU価格面からコストパフォーマンスは良くないが、メインマシンを一度組むと基幹パーツに関して故障等が無い限りスペックは固定するスタンスをとっている。これから5年以上使用することを考えた場合、現時点で最上位のCPUを選択することは決して間違ってはいないと思います。
 一時期Ryzen ThreadRipper 3970Xも検討しましたが、普段使いで集中して使用するのは休日ぐらい。性能はいくらあっても良い。コンピュータはスピードがすべて。だがアプリケーションも含めて、現在の私の使い方ならば、そこまで必要はないと判断。システムコストも2倍以上かかる。もしも今以上に計算能力が必要になったならば次世代の要求項目に入れるという結論に至る。

OCCTによるシステム情報 CPU負荷100%にて実行テスト中
負荷時のCPU温度は60〜70度を推移している。なおアイドル時の温度は35度程度(室内24度時)
負荷時CPU全体で110〜120W前後を推移。1コア当たり消費電力は平均6W、最大でも10W未満。これはパワーリミットが働いているためだろう。
CPU負荷100%時、動作周波数は4.1〜4.2GHzを推移している。とりあえず満足している。
キャプチャ時のCINEBENCH R20スコアは9170pts。何度か計測した範囲では9135〜9317までデータにバラツキである。それでも前世代よりマルチスレッド性能4倍以上を達成した。

CPU Cooler:ASSASSIN III

ASSASSIN Ⅲ GAMER STORM CPUエアークーラー

 Ryzen9 3950Xが本来の性能を十分に発揮させるためには、それ相応の冷却システムが必要になる。どんな高性能プロセッサでも熱対策をきちんとしないと宝の持ち腐れである。
 AMDは3950X利用時に水冷システムを推奨しているが、個人的に水冷は液漏れの懸念、それによる周辺パーツへの影響、製品寿命と運用コストの観点から扱いにくいと感じている。そのため、従来通り空冷システムを採用することにした。だが空冷によるレビューが乏しかったため、熱量がどれほどのモノか不安だった。
 そこでまず空冷システムの鉄板を調べると、Noctua製品であることにたどり着く。だがその寸法から搭載できるマザーボードを選ぶため、選択肢から除外することにした。
 それから間も無く、中国系PCパーツメーカー「DEEPCOOL」より空冷でTDP280Wの冷却性能を持つハイエンドCPUクーラー「ASSASSIN Ⅲ」の発売を開始したという情報を手に入れる。

  • TDP280W対応
  • ツインタワー構造
  • 140mmデュアルファンでフィンを強力冷却かつ低ノイズ
  • CPUより発する熱を鏡面仕上げの銅ベースで吸収し、直径6mmのヒートパイプ7本で吸い上げ、ニッケルメッキ加工の高密度フィンで放出する
  • PCパーツに配慮させており、メモリモジュールや他部品への干渉が無いように設計されている。

よしッこれだ!!

 なお、CPUクーラー全体で1kg前後あるので、重量でマザーボードが歪曲する恐れある。場合によって重さが引き金となって破損する可能性もあるので対策が必要かもしれない。

CPU Grease:SMZ-01R

 高い冷却性能を誇るCPUクーラーには、それ相応のCPUグリスが必要となる。鉄板は”熊グリス”こと「thermal grizzly(12.5W/mk)」ですが、今回は株式会社親和産業さんより販売している”猫グリス”こと「SMZ-01R(13.2W/mk)」を採用しました。熱伝導率は仕様上後者が高いのですが、それよりも扱いやすさで選んでみました。使ってみたかったという理由もありますが。

Memory:CMK16GX4M2A2666C16

 試用機用として購入したCORSAIR製DDR4メモリをそのまま流用して使うことにしました。そして浮いたメモリコスト分はCPUコストへ転化されます。
 仕様上DDR4-2666動作可能でしたが、DDR4-2133で動作させて使用することにしました。高速動作させるとその分レイテンシが増えてしまい、メモリ帯域以外のメリットが感じなかったため。ゲーム利用ならばメモリ帯域は非常に重要になりますが、そもそもPCゲームはプレイしない。通常利用ならばメモリ帯域はあまり気にしなくて良いかな?低レイテンシ重視!という結論。
 なお、クリエイティブ面でどれぐらい影響があるか不明である。メモリ容量は正直128GBにしたい気持ちがあるのだが様子見な部分もあるため、調査も含めて今後の検討課題となる。

MotherBoard:ASUS ROG CROSSHAIR VIII HERO(WIFI)

 このマザーボードを選んだ理由に特筆すべき点は無し。ただ挙げるとすれば、CPUへ安定した電源供給設計、冷却設計、WiFi-6(802.11ax)、8USB3.2、Bluetooth 5.0、8SATA600・・・正直に言えば、謳い文句に乗せられて確証はないけど安定動作してくれそうなオーラを感じたからかな。ただ何気にBIOSアップデート時に使用した「USB BIOS FlashBack」機能は便利なものだなと感じた。
 ユーザーグレード的にゲーマー向けのようだ。よく分からんがRGB豊か(Aura Sync RGB Lighting)に輝いている。今の若者(ゲーマー)はPCをこのように見せるのがステータスなのだろうか?後でオフにしておこう。

Storage0〜3:

 ストレージ周りは、OS用(500GB)、アプリケーションキャッシュ用(500GB)、データ用(1TB)、アーカイブ用(32TB)という構成になりました。
 データ用は前世代までHDDを使用してきましたが、今回初めてSSDを採用しました。そのためバックアップにクラウドサービスを活用することでデータ保護をおこなうことにしました。
 アーカイブ用に関していまだ検討段階です。場合によって16TBに分けて片方はバックアップデータ用に使用するかもしれない。NAS導入はいつになるのだろう。

Optical Drive:

 世代毎に何かしらオプティカルドライブを搭載していたのですが、今回から非搭載となりました。前世代に取り付けたBDドライブが最後になりそうです。
 そもそも光学メディアは時間の経過とともに利用する機会が減り続けており、ほとんど使用しない状況になっています。映画はもうネット配信が普及しているので、わざわざレンタルショップまで足を運んで見る機会は無くなりました。大容量のデータバックアップ用途ならば・・・と思いましたが、現在ではほとんどUSBメモリで事足りる状況です。容量単価そして配布目的ではBDメディアに軍配が上がりますが、利便性を考慮するとUSBメディアの方が活用範囲は大きいです。
 残念ながらオプティカルドライブのコスト分はCPUコストに転化されました。

Power:SS-750XP2S

 試用機用に購入した電源をそのまま流用して利用することにしました。PC電源の指標になっている80PLUS PLATINUM(変換効率89〜92%)に該当する電源になります。特に何か書き残すことはありません。

Case:DEFINE XL R2

 試用機用に購入したPCケースをそのまま利用することにしました。元々将来的にメインマシン用に使用する予定でしたので、ようやく日の目を見ることになりました。今までメインマシン用として使用してきた今は亡き星野金属工業製PCケース「ALTIUM S10 MUSCLEBACK LIMITED」、約15年間メインとして自作PCでお世話になりました。

CaseFan:OMEGA TYPHOON G CFZ-140GLA

CFZ-140GLA | Ainex

 ハードディスク冷却用に追加設置。特にこだわりはありませんでしたが、そこそこの風量で静かに冷やしてくれると助かります。

OS:Windows 10 Pro

 Windows 7サポートが終了するので仕方なく乗り換えただけです。いろいろと不安な面もありますが、時代の流れということで諦めています。特筆した点は特にないですが、敢えて挙げるとすれば、1903で電源管理とCPUクロック切替がRyzenに最適化されたことでしょうか?

[編集中]